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ご挨拶

会長:松下 正(名古屋大学医学部附属病院 輸血部)
第47回日本血栓止血学会学術集会 会長
名古屋大学医学部附属病院 輸血部
松下 正

第47回血栓止血学会学術集会を2025年6月27日(金)、28日(土)、29日(日)の3日間にわたりウィンク愛知で開催します。2025年は国際血栓止血学会(ISTH)と会期が近いことから、金土日の開催となっております。名古屋では平成12年(齋藤英彦先生)、平成29年(小嶋哲人先生)以来となり、松下の恩師である両先生に引き続いて本集会をお世話できることを大変光栄に思います。先輩諸氏が開催されたこの学術集会を超える有意義な会になるよう、同門の先生方にもご協力頂きながら開催準備にあたっています。

メインテーマは「血液はなぜ凝固するのか -血栓止血学の展開と課題-」としました。生体防御の一環として重要な止血機構では一次止血としての血小板の粘着・凝集と二次止血としての血液凝固が相互に補完し合いながら成り立っていますが、哺乳類においてかくも複雑となった血液凝固機構、抗凝固機構、それらの障害による出血性疾患、血栓性疾患を探索・研究する本学会員の一人として、なぜ血液は凝固しなければならないのか、しなくてもいいときはどういうときなのか、なぜそのバランスが上手くいかないのかをずっと考え続けて参りました。疑問が解決するときはまだ来ないと思いますが、2025年時点における私たちの解答を、社会への貢献を考えつつメッセージとして打ち出すことができればと考えております。

本会は、血液内科学はもとより、生化学、生理学、脈管学、循環器学、小児科学、外科学、産婦人科学等の研究者から成る横断的、学際的性格の強い1978年の設立の学会であり、今年で46年目となります。第47回集会では、血栓性疾患と出血性疾患について、基礎から臨床研究まで、かつ領域横断的に議論する場を提供すべくプログラムを用意しておりますが、学会の華はやはり一般演題であります。一人の研究者から素晴らしいアイデア、研究成果が生み出され、学術集会の場で全員の議論するところとなり、研究がさらに深化・発展される場となるよう環境を整備していきたいと思います。私事になりますが本会の一般演題セッションは松下にとって自身の医師・研究者としてのスタート地点にあり、先輩の発表・議論をみて少しずつ学ぶことができた場でもあります。どうか多くの演題登録をお待ち申し上げております。

6月は名古屋名物の猛暑の直前と言ったところでございますが、ウィンク愛知は名古屋駅から雨に濡れずたどり着くことが出来る良い立地を誇っております。リニア新駅工事も大深度地下にて既に始まっておりますが、名古屋駅地区は以前に増して素敵な、過ごしやすい街へと変わりつつあります。学術集会で多くの知識を学んだ後は、近年全国区となった名古屋メシを本場にてご堪能頂き、名古屋での学術集会が実りあるものとなるよう多くの皆様の参加をお待ちしています。

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